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トマトの保存方法を「常温」「冷蔵」「冷凍」に分けて詳しく紹介

氷で保存しているトマト

トマトの保存方法を知りたい人に向けて、本記事では、

・「常温」、「冷蔵」、「冷凍」の保存方法のポイント

・「大玉トマト」、「ミニトマト 」の保存方法のポイント

などについて分かりやすく紹介します。

今日から簡単に試せる保存方法を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

トマトの基本的な保存方法

トマトの保存方法は、常温、冷蔵、冷凍の3つに分けられます。

保存方法・保存のポイント・保存に適した状態をそれぞれご紹介します。

保存方法 保存のポイント 保存に適した状態
常温保存 直射日光を避け、風通しの良い場所に置く。湿度が高い場所を避ける。 未熟なトマトや完熟させたいトマト
冷蔵保存 ラップや新聞紙で包み、野菜室に保管。冷やしすぎないように注意。 完熟したトマトや、数日間以内に使用するトマト
冷凍保存 ヘタを取り除き、カットしてから冷凍用の袋に入れて保存。丸ごとでも可 すぐに使用しないトマトや、調理用に保存したいトマト

常温保存のポイント

トマトを常温保存させる際は、トマトがまだ完熟していない場合に適しています。

もう少し熟させたい場合や、風味を維持したい場合には最適な方法です。

トマトの常温保存は、風通しの良い涼しい場所で行うのが基本です。

直射日光を避け、へたを下にして保存すると、トマトが傷みにくくなります。

特に、まだ完熟していないトマトは、常温で保管すると徐々に熟して甘みが増します。

ただし、湿度が高い場所や気温が高すぎる環境では、すぐに傷んでしまう可能性があるため、保存期間は短めに設定し、早めに消費することを心がけましょう。

冷蔵保存のポイント

冷蔵保存は、完熟したトマトを少しでも長持ちさせるために行われます。

特に夏場など、気温が高い時期には冷蔵が推奨されます。

冷蔵保存では、トマトをラップや新聞紙で包み、野菜室で保管します。

特に完熟トマトは冷蔵庫内での保存が効果的ですが、冷やしすぎると風味が損なわれるため、保存期間は1週間程度を目安にします。

また、冷蔵庫内の温度設定にも注意が必要で、あまり低温になりすぎないように調整しましょう。

なお、緑部分がある未熟なトマトは冷蔵庫に入れると追熟が止まってしまうため、常温保存がおすすめです。

冷凍保存のポイント

冷凍保存は、トマトを長期間保存したい場合に適しています。

まず、トマトを洗って水気を取り、ヘタを取り除きます。

丸ごと冷凍するか、カットしてからジップロックなどの袋に入れて保存します。

冷凍トマトは解凍時に食感や風味が変わることがあり、生食には向きませんが、スープやソース、煮込み料理に使うと便利です。

冷凍することでトマトの保存期間は約1か月程度になりますが、風味が劣化する前に使い切ることをおすすめします。

続いて、それぞれの保存方法についてのメリットとデメリットをまとめたので、使用目的に応じた保存方法を選びましょう。

保存方法別のメリットとデメリット

トマトの保存方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

下記に保存方法別のメリットとデメリットをまとめました。

保存方法 メリット デメリット
常温保存 風味を損なわず、自然な熟成が進む。未熟なトマトを完熟させるのに最適。 気温や湿度が高いと傷みやすく、保存期間が短い。
冷蔵保存 完熟トマトを新鮮なまま数日間保存できる。暑い季節でも品質を維持できる。 風味が落ちる可能性があり、保存期間が短い(1週間程度)。
冷凍保存 長期間保存が可能。スープやソース用に便利。 食感が変わり、生食には向かない。風味が若干劣化することがある。

常温保存のメリットとデメリット

常温保存の最大のメリットは、トマトの風味と食感を保ちながら熟成を進められる点です。

特に、未熟なトマトを常温で保管することで、自然に完熟させることができます。

しかし、気温や湿度が高い季節では、トマトがすぐに傷んでしまう可能性が高いというデメリットもあります。

そのため、保存期間は短めに設定し、早めに消費することが求められます。

冷蔵保存のメリットとデメリット

冷蔵保存のメリットは、完熟したトマトを数日間新鮮に保てることです。

特に夏場などの高温時には、トマトの劣化を防ぐために冷蔵保存が適しています。

一方で、低温により風味が劣化しやすい点がデメリットです。

また、冷蔵庫内での保存期間は長くても1週間程度が目安となります。

風味を重視する場合は、冷蔵保存の期間をできるだけ短くするのが望ましいです。

冷凍保存のメリットとデメリット

冷凍保存の最大のメリットは、トマトを長期間保存できることです。

冷凍トマトはスープや煮込み料理などに便利に使えるため、料理の幅が広がります。

しかし、冷凍後のトマトは食感が変わり、解凍時に水っぽくなるため、生食には向きません。

また、冷凍保存により風味も若干損なわれることがあるため、冷凍する前に料理の用途をよく考えることが大切です。

これらの点を考慮し、トマトの用途に応じた保存方法を選ぶことが重要でしょう。

トマトの種類別保存方法

トマトの種類によって、最適な保存方法は異なります。

下記に種類別の「大玉トマト」と「ミニトマト」に分けて保存方法をまとめました。

トマトの種類 保存方法 保存のポイント
大玉トマト 未熟な場合は常温保存、完熟後は冷蔵保存が最適。長期間保存する場合は冷凍。 常温保存では風通しの良い場所に置き、完熟後はラップで包んで野菜室に保存。冷凍する場合はカットして冷凍。
ミニトマト 完熟しているため、冷蔵保存が基本。長期保存するなら冷凍保存。 パックや袋から取り出し、1つずつラップに包んで冷蔵保存。冷凍する際は冷凍用袋に入れて保存。

大玉トマトの保存方法

大玉トマトは、未熟な場合は常温保存が基本です。

常温で熟成させ、完熟したら冷蔵庫に移して保存することで、風味を維持しつつ保存期間を延ばすことができます。

冷蔵庫内では、野菜室にラップや新聞紙で包んで保管するのが理想的です。

長期保存したい場合は、冷凍保存も可能ですが、風味や食感が変わるため、調理に使うことを前提とします。

一方、ミニトマトは完熟している場合が多いため、すぐに冷蔵保存することをおすすめします。冷蔵保存でも味が落ちにくく、長持ちさせることができます。また、どちらの種類も、長期間保存したい場合は冷凍保存が適しています。冷凍してから調理に使用することで、保存期間を延ばしつつ、さまざまな料理に活用することが可能です。

ミニトマトの保存方法

ミニトマトは、収穫時にすでに完熟していることが多いため、冷蔵保存が適しています。

野菜室で保存すると、数日間は新鮮さを保つことができます。冷蔵保存でも味が落ちにくく、長持ちさせることができます。

保存の際には、密閉容器に入れて保存するのがポイントです。

冷凍保存も可能で、冷凍することで長期間の保存が可能になりますが、大玉トマト同様、生食よりも調理に使うことをおすすめします。

保存方法の工夫とアイデア

トマトの保存方法に工夫を加えることで、より長く新鮮な状態を保つことができます。

保存の工夫

常温保存 湿度調整可能な保存袋を使用する。通気性の良いかごに入れて保存。
冷蔵保存 トマトを一つ一つラップで包み、冷気が直接当たらないようにする。
冷凍保存 トマトをカットして小分けに冷凍。使いたい分だけ解凍できる。

トマトを保存する際の工夫として、湿度や温度管理が重要です。

常温保存では、湿度調整可能な保存袋や通気性の良いかごを使用することで、トマトが蒸れずに保存できます。

冷蔵保存では、トマトを一つ一つラップで包み、冷気が直接当たらないようにすると、乾燥や劣化を防ぐことができます。また、トマト同士が触れないように保存することで、傷みを防ぐ効果があります。

また、冷凍保存では、トマトをカットして小分けに保存することで、解凍後に使いやすくなるため、料理の準備が楽になるでしょう。

保存に役立つアイテム

トマトの保存に役立つアイテムとして、湿度調整可能な保存袋や、野菜用のラップが挙げられます。

これらを使用することで、トマトの鮮度を長持ちさせることができます。

また、冷凍保存時には、冷凍専用の保存袋や、フリーザーバッグを利用すると便利です。

これらのアイテムを活用することで、トマトの保存期間を延ばし、鮮度や風味を保ちながら、おいしいトマトを長く楽しむことができます。

まとめ

トマトの保存方法には常温、冷蔵、冷凍の3つがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

トマトの種類や状態に応じて、最適な方法を選ぶことで、鮮度を保ちながら美味しさを長持ちさせることができます。

また、保存時には、湿度や温度に注意し、保存袋やラップを活用することで、さらに効果的な保存が可能です。

本記事で紹介した方法や工夫を参考に、トマトを長くおいしく楽しんでください。

ABOUT ME
ひよこ
小さいころから畑で遊び、野菜に触れてきました。農学部卒業後、地元のJAへ就職。生産現場から販売まで幅広く携わりました。 野菜を食べることが好きで1日に700g食べてます。