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トマトがまずい?その理由とおいしく食べる方法やおいしいトマトの選び方

ヘタのしおれているトマト

トマトは健康に良い野菜として知られていますが、その独特の味や食感が苦手だと感じる人も少なくありません。

この記事では、なぜトマトを「まずい」と感じる人がいるのか、その理由を探りながら、トマトの味を改善し、美味しく楽しむための方法を提案します。

トマトが持つ魅力を再発見し、食卓にもっと取り入れたくなるアイデアをお届けします。

トマトが「まずい」と感じる理由

トマトがまずいと感じる理由としては、下記が挙げられます。

  • トマトの食感
  • トマトの青臭さ
  • トマトの酸味

それぞれについて紹介します。

トマトの食感

トマトの食感が苦手だという人は、主にその内部にある種やゼリー状の部分が理由として挙げられます。

この部分は、水分が多く、やわらかいため、口に入れるとドロッとした独特の不快感を感じる人がいるのです。

特に、生でトマトを食べる際にこの部分に違和感を覚えることが多く、食べるのをためらう原因となります。

このゼリー状の部分を取り除くか、加熱して形状を変えることで、食べやすくすることが可能です。

トマトの青臭さ

トマトを「まずい」と感じる原因の一つに、その特有の青臭さがあります。

これは、トマトに含まれる「3‐ヘキセナール」などの揮発成分が原因で、特に熟していないトマトや品種によっては青臭さが強く感じられることがあります。

この青臭さは、食べにくさを感じさせる要因となります。

対策としては、完熟したトマトを選ぶことや、加熱調理をすることで青臭さを和らげ、トマトの甘みを引き出すことができるでしょう。

参考:加熱による青臭みやウリ臭の変化について|鳥取県産業技術センター研究報告

参考:もっと知りたい!完熟もぎたてトマト|脇田ファームの完熟もぎたてトマト

トマトの酸味

トマトの酸味が強すぎると感じる人も少なくありません。

酸味が強いトマトは、生で食べるとその酸っぱさが際立ち、苦手とする人にとっては大きな障壁となります。

この酸味を和らげる方法として、トマトを加熱することで甘みが引き立ち、酸味が和らぐことが挙げられます。

また、砂糖やバルサミコ酢を加えることで、酸味と甘みのバランスを取ることも効果的です。

トマトを美味しく食べる方法

続いて、トマトがまずいと感じる人においしく食べるおすすめの方法を紹介します。

加熱調理の効果

トマトは加熱することで、その甘みが増し、酸味が和らぐ特徴があります。

これは、加熱によってトマトに含まれる糖分が際立ち、甘さが強調されるためです。

例えば、オーブンでローストしたり、スープにしたりすることで、甘みが引き立ち、トマトが苦手な人でも美味しく感じるようになります。

特に、トマトの煮込み料理やグリル料理は、トマトの自然な甘さを楽しむのに最適です。

トマトソースの活用

トマトソースは、トマトの味を存分に楽しむための優れた手段です。

例えば、パスタソースとしてトマトを使うことで、濃厚な味わいと豊かな風味を楽しめます。

ピザやラザニアなどの料理に取り入れることで、トマトの酸味と甘みのバランスが良く、誰でも親しみやすい味になります。

トマトソースは、他の具材と組み合わせることで、トマトの美味しさを最大限に引き出します。

トマトの種類と選び方

続いて、おいしいトマトの選び方を紹介します。

甘いトマトの選び方

甘いトマトを選ぶ際には、糖度の高い品種を選ぶことが重要です。

例えば、ミニトマトや中玉トマトは大玉トマトに比べて甘みが強く生で食べるのに適しています。

その中でも、「アイコ」や「フルティカ」など、品種名を謳って販売されているトマトは比較的甘い傾向にあります。

また、色が濃く、ツヤがあり、ヘタがしっかりしているものを選ぶと、新鮮で甘みが強く美味しいトマトである可能性が高いです。

触ったときに適度な硬さがあるトマトも、甘みが凝縮されているサインです。

下記では、おいしいトマトの選び方を詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:トマトの選び方「5つのコツ」とは?今日から試せる簡単ポイントを紹介

トマトの保存方法

トマトを美味しく保つためには、適切な保存方法が欠かせません。

トマトは冷やしすぎると風味や甘味が失われやすいため、常温での保存が基本です。

特に完熟していないトマトは、日光の当たらない涼しい場所で常温保存し、完熟したら早めに消費するか、冷蔵庫の野菜室で短期間保存するのが良いでしょう。

冷蔵保存する際は、風味を損なわないよう、できるだけ低温を避けることがポイントです。

下記では、トマトの保存方法について詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

関連記事:トマトの保存方法を「常温」「冷蔵」「冷凍」に分けて詳しく紹介

トマトの栄養価と健康効果

最後に、トマトの栄養価と健康効果について紹介します。

トマトの栄養素

トマトには、ビタミンCやリコピンなどの栄養素が豊富に含まれています。

ビタミンCは免疫力を高め、リコピンは抗酸化作用が強く、体内の老化を防ぐ効果が期待されています。

また、カリウムも多く含まれており、血圧を下げる働きがあるため、生活習慣病の予防にも役立ちます。

トマトは、毎日の健康維持に欠かせない栄養素をバランスよく含む優れた野菜です。

参考:四季の野菜の健康と栄養|武庫川女子大学 食物栄養科学部|独立行政法人農畜産業振興機構

トマトの健康効果

トマトは、その栄養素から様々な健康効果が期待されています。

例えば、リコピンには抗がん作用があるとされ、特に前立腺がんの予防に効果がある可能性が示唆されています。

また、トマトに含まれる食物繊維は腸内環境を整え、便秘の予防にも効果的です。

さらに、カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧の予防に役立つため、トマトは生活習慣病の予防にも貢献する野菜と言えるでしょう。

参考:前立腺がん、栄養、栄養補助食品|がん情報サイト

参考:トマトの栄養と効能はやはりすごい!~加工品についても詳しく解説~|シンクヘルス株式会社

まとめ

トマトが「まずい」と感じる理由は、食感や酸味にあることが分かりましたが、これらは工夫次第で解決可能です。

加熱調理により甘みを引き出したり、適切なトマトの選び方や保存方法で味わいを保つことができます。

トマトは栄養価も高く、健康効果が期待できる野菜なので、ぜひ様々な方法で楽しんでみてください。

ABOUT ME
ひよこ
小さいころから畑で遊び、野菜に触れてきました。農学部卒業後、地元のJAへ就職。生産現場から販売まで幅広く携わりました。 野菜を食べることが好きで1日に700g食べてます。